『Life is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』

 プレイヤーは主人公になることで、ゲームの中で語られる問題について自分がどんな意見を持っているかを考えることになる。これによって思考が刺激されるのだ。このような方向でさまざまな問題に向き合い、作られたゲームが増えているという。例を挙げるなら、PC用アドベンチャーゲーム『That Dragon Cancer』は小児癌を、『Heavy Rain』は公害や喪失を、『Paper Please』 は移民、闘争、家族教育を、『グランド・セフト・オートV』は都市が抱える問題などを。「このような現実世界での問題を取り扱っているゲームがあることは喜ばしい」とRaoul氏とMichel氏は語った。

 『Life is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』では、マックスとクロエというふたりの女子高校生の友人関係が描かれている。5年ぶりに町に戻ってきたマックスは、幼少期からの友達であるクロエが撃たれたときに、自分が数秒のあいだ時間を逆戻りできる能力を持つことを知る。またその能力によって時間を戻り、何かを解決すると、そののち世界によくない影響も与えることも知る。

 このように本作では超能力を扱ってはいるが、サイエンス・フィクションではなく、あくまでも現実に沿ったものであるとし、積まれた問題がすべて解決できるほど、世の中は完璧ではないことをプレイヤーが受け入れ、先へ進むように示しているそうだ。

 本作では孤独、ドメスティック・バイオレンス、いじめ、ドラッグなど、とても難しい数多くの問題に言及している。そのため、まずメイン・ストーリーにこれらのおもな問題を配置し、プレイヤーがメインメッセージから目を逸らさないようにしたとのこと。そこからシーン、状況を作り、納得のいくストーリーが進むようにしたという。

  エルソード RMT